中学入試シーズンが近づいている。コロナ禍を経て中学受験熱は高まっており、2023年春の首都圏の私立・国立中学校の受験者総数は過去最多となった。24年春の動向や注目点は。受験事情に詳しい首都圏模試センター教育研究所長・北一成さんに聞いた。
首都圏模試センターの集計では、2023年の首都圏(1都3県)と茨城・栃木・山梨の一部を合わせた私立・国立中学受験者数は5万2600人で、過去最多でした。公立中高一貫校のみの受検者を合わせると6万3千人超。1都3県では4・65人に1人が入試を受けた計算になります。
来春は今春よりわずかに減ると思いますが、ほぼ横ばいとみています。
高まる男子校・女子校人気
バブル崩壊やリーマン・ショックの後は、減少傾向が続きました。再び増加に転じたのは、前年に大学入試改革の方向性が示された2015年。そこから今春まで9年連続で増えています。ここ3年はコロナ禍で景気が良いとは言えない状況にもかかわらず、です。
理由の一つは、コロナによる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル